人気ブログランキング | 話題のタグを見る

山中湖情報創造館スタッフブログ

本の旅、本で旅 その1

読書するときは、どんな場所を選びますか?

場所にこだわる人もいれば「どこでも!」という人もいると思います。

私は読む気分になる場所を探していたのです。

実家だと部屋で読むことが多かったが一人暮らしを始めてから自宅での読書はなぜか少なくなりました。

公園や自然の中を読書場所にするのも好きでした。ベンチの上のポー、海辺のトールキン。(カフカはあまり趣味ではない。すみません。)

しかし・・・経験上、日本に公園はあっても本を手に取りたくなるような場所は多くありません。アスファルト、コンクリート、砂利。狭い。街の騒音。緑のきれいなところは春・秋はいいけれど、夏場は虫に悩まされます。山梨から海も遠くて難しいです。山?帰らなくてもいい日なら・・・読書にふけるといつの間にか辺りが暗くなっていそうで怖いですね。

旅の読書もよくしていました。列車内の賢治。

あ。

これなら。

道中に本を読んだり、ボーっと景色を眺めたりする楽しみはスウェーデンでも日本でも同じです。考えてみれば私の読書時間の大半は移動時が占めるようになりました。バス、電車の中や、飛行機内の隔離した空間はなかなか落ち着きます。個人差はあると思うが、普段の生活から離れる車内の一時は私の読書欲を刺激してくれます。(ちなみに私は ― 今のところ ― 電車通勤ではありません。)

特に長旅はいい本が欠かせませんね。


Olle Berg (オーレ・ベリー)





# by lib_yamanakako | 2014-09-16 19:59 | 本の紹介

投稿第参号

こんにちは。スタッフの野崎です。

9月になりました。

今年の十五夜は9月8日(月)と例年より少し早めのようです。
十五夜の文化は奈良〜平安時代に中国から伝わったといわれています。当時使われていた旧暦では8月になります。平安時代には星をみて暦をつくる陰陽寮という機関があり、陰陽師たちが勤めていたそうです。

陰陽師ときくと妖怪をぱぱーっと退治しているイメージ強いかもしれませんが暦づくりや悪い方角を占うのも大事な仕事だったようです。とりわけ有名なのはかの安倍晴明でしょう。夢枕獏先生の「陰陽師」シリーズは映画化もされ、あまり興味がない方でも知っておられると思います。

作中の台詞に、この世で一番短い呪とは、名だ、というものがあります。人でも物でも概念でも、そのモノをそのモノたらしめている、そして縛ってしまうのが名だとそういった解釈ができます(そのため晴明は作中で偽名を使ったりしています)。私たちの働く山中湖情報創造館も「図書館」という名で縛らず「情報創造館」としたのも特別な想いを込めて呪をかけたのだと思います。

先月は夏休みということもありとりわけ多くの方にご来館いただきました。図書を借りるだけでなくDVDを視聴したり、PCを持ち込んでWi-Fiに接続したりと様々な目的で利用されている様子をみて、情報創造館という呪は確かに在るのだなあと感じられた月でもありました。


ちなみに角川ビーンズ文庫などから発刊されている結城光流先生の「少年陰陽師」シリーズも大変オススメです。安倍晴明の孫が式神とともに妖怪退治するお話ですが(ざっくり)、平安時代の文化や歴史的背景を大変研究なさっていて楽しく読み進めながら当時の生活や平安京の様子を知ることができます。「陰陽師」シリーズとあわせて、ぜひ。

投稿第参号_b0341435_207243.jpg

【山中湖情報創造館への貸出予約はこちらから】

陰陽師(おんみょうじ) 夢枕獏‖著 (文春文庫)/文藝春秋[B 913 ユ]
陰陽師(おんみょうじ)太極ノ巻 夢枕獏‖著/文藝春秋[S 913.6 ユ]
夢枕獏と安倍晴明 志村有弘‖著/桜桃書房[D 910 ユ]
陰陽師(おんみょうじ)ときがたり絵巻 角川書店‖編/角川書店[778 オ]
陰陽師(おんみょうじ)2 野上哲夫‖撮影/角川書店[D 773 ノ]
少年陰陽師(おんみょうじ)異邦の影を探しだせ 結城光流‖作 (角川つばさ文庫)/角川書店[K 913 ユ]
少年陰陽師(おんみょうじ)闇の呪縛を打ち砕け 結城光流‖作 (角川つばさ文庫)/角川書店[K 913 ユ]




# by lib_yamanakako | 2014-09-01 20:27 | 本の紹介

投稿第2号

こんにちは!スタッフの大日方です。
妖怪ウォッチが流行っていますねー。子ども向けアニメですが面白くてつい見ています。
今後ブログに参加予定の野崎さんは、コマさん押しだそうです。
最近は妖怪の本全般が人気です。特集コーナーは怖い話一色。
オーレさん推薦の海外小説が混ざっているとか?普段読まないジャンルですが、この機会に手を出してみようかと考えています。
投稿第2号_b0341435_18103321.jpg




# by lib_yamanakako | 2014-08-18 18:11 | 雑記

投稿第一号 

こんにちは。情報創造館のオーレです。

雨の日なのに山中湖に観光客の姿が依然として多く見当たりますね。さすがお盆休み。さすが山中湖。

さて、図書館のブログができた訳ですし、活用せねばと思って作業の合間に書いていきたいと思います。
もともとブロッガーではないので投稿第一号でどんなことを書こうかと少々迷うところはありましたが、いつの間にか「これしかない」と思うようになりました。

私の読書の原点について少し話しましょう。

皆さんもおそらく大好きな本や自分の趣味・思考を大きく影響した本はあるでしょう。あるいは、本じゃなくてもいい、映画や漫画、アニメやゲームでも他のジャンルの作品も同じくらい大きな意味を持つことが多いと思います。
私の場合、文学の世界への扉を開けてくれたのは中学校3年生の時に読んだ『銀河ヒッチハイクガイド』という5巻の小説シリーズでした。
その前も読書は嫌いじゃなかったのですが、主に自然科学ものに興味を持ち、小説は『三銃士』など学校のスウェーデン語(日本でいう国語)の時間で読まされたものしか手にしませんでした。
文学の世界は扉の鍵穴からちょっと覗いた程度です。

『銀河ヒッチハイクガイド』も学校で読みましたが、自由に選べる本のなか友人に勧められてこれにしたのです。そして著者ダグラス・アダムスのロジック遊び、ユーモア、シュールな世界観、とにかく溢れ出す遊び心と想像力に圧倒された。
今思えば、中学生の私はその半分も拾えなかったかもしれませんが、人間のばかばかしさや傲慢をデフォルメして鋭い風刺SFとして表現するのはシリーズの大きな特徴に見えます。当時はただ単に解きに必死に笑いをこらえながら5冊を一気に読んでしまいました。

その後、自分から本を読むようになりました。高校のときに読書を大事な睡眠時間を奪ってしまう「闇の力」(「闇の引力」というべきか?)とまで呼ぶようになりました。

ちなみに、ダグラス・アダムスは2001年5月に49歳で若く亡くなりました。
毎年5月25日に、彼の人生と執筆活動に敬意を込めて全世界のファンは国際タオルデーを祝います。祝い方は、どんな場所でも1日中タオルを持ち歩くだけです。

なぜタオル?
大宇宙一便利なものだからです。


投稿第一号 _b0341435_1844349.jpg

投稿第一号 _b0341435_1812212.jpg




# by lib_yamanakako | 2014-08-12 18:29 | 本の紹介

山中湖情報創造館のスタッフによるブログですよー。
by lib_yamanakako

フォロー中のブログ

メモ帳

最新のトラックバック

ライフログ

検索

タグ

ブログパーツ

最新の記事

 読姿
at 2019-04-06 19:31
もうすぐ、満開?
at 2018-04-11 19:45
またまた、大雪
at 2018-03-21 18:26
辞書を楽しむ①
at 2018-02-18 17:26
話題のあの本、ご予約いただけ..
at 2018-02-10 18:06

外部リンク

ファン

ブログジャンル

画像一覧