山中湖情報創造館スタッフブログ

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ヘルツォークイズム

この前、ヴェルナー・ヘルツォーク作のコブラ・ヴェルデ(1987年)と世界最古の洞窟壁画 忘れられた夢の記憶(2010年)という映画を見ました。図書館にあるわけではありませんがこの監督の作品はたいてい訴えかける何かを持っています。この2作に関してですが、前者は彼のクラウス・キンスキー主演の山賊のち奴隷商を追うフィクション映画で、後者はフランス南部のショウベ洞窟の3万年も前に描かれた壁画についてのドキュメンタリーなので、題材もテーマも作風も大きく異なった作品です。しかし詩のように幻想的な映像美という点において、2作とも間違いなくヘルツォークの手によるものです。理性よりも魂を刺激するあの特徴的な表現・・・

どちらかというと私はヴェルナー・ヘルツォーク特有のロマン派的センス全開のフィクション映画の方が、ドキュメンタリーより好きです。その中でも特に幻想的でまるで夢のようなガラスの心(1976年)と、不気味で美しいノスフェラトゥ(1979年;キンスキー主演、小説『ドラキュラ』原作)がおすすめ。今回見たコブラ・ヴェルデも、傑作まで至らないものの、かなり見応えがあって印象的な作品でした。また多くのヘルツォーク映画(特にキンスキー主演の5作)には狂気という共通のテーマがあって、コブラ・ヴェルデも例外ではありません。

ところが人類の文化遺産を扱う世界最古の洞窟壁画はどうでしょう。理性で捉えきれぬ時間の隔たりを超えて現在に鮮明に残る原始人の芸術と、それが持つ想像力を動かす巨大な力は、狂気ではないけれどそれと似た状態をヒトにもたらす働きは見られます。洞窟調査にかかわる研究者の一人は、初めて壁画を見たときの印象は夜の寝床に無数のライオンを呼び寄せるほど強烈だったと語ります。十分ヘルツォークらしいテーマになるわけですし、非常にいい作品ではありますが、個人的に題材の面白さの上に監督自身のセンスをもっと出してほしかった。幻想的な映像とともに流れるヘルツォークのナレーションは私の中に一番響いたところでしたから。

この映画を見てもう一つ衝撃がありました。昔家族と行ったフランス旅行の際、アルデシュ地方のPont d'Arcに行きました。川に架かるこの天然の橋の下に妹が泳ぎ方を覚えました。すぐ近くに、現在に残る人類最古の芸術があるなんて全く知らずに・・・



Olle Berg



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by lib_yamanakako | 2015-04-17 18:26 | 雑記

書架整理について

 図書館の仕事には、本の貸し出し、返却のほかに、書架整理があります。文字通り、乱れた書架を整える仕事です。たとえば、でこぼこした本の背を揃えたり、本と本の間の隙間を左右の本を寄せて目立たなくしたり、詰まり過ぎてしまった棚段の本を上下の棚に分散して本を取り出しやすくするなどの作業です。
 もし、書架の間で本の背を手のひらで抑えたり、上下の棚の本を移動している職員がいたら、それは書架整理です。休日などご利用者の多い時には、本選びのお邪魔をしないようにしながら、本を書架に返す時などに、少しずつですが書架を整えています。
 正直なところ、ご利用が多ければ多いほど書架は乱れ、整理が追いつかないこともあります。それでも、本がきれいに並んでいることは、それだけ選んでいただきやすいと考えて、書架整理に精を出します。できれば作家ごとの五十音順にが理想ですが、実際にはなかなか維持できていません。
 取り出しやすく戻しやすい間隔と、きれいに揃った背表紙(大きい本は出っ張りますが)、日々の仕事の中で書架を整えること、目立ちませんが、私達が大切にしている仕事です。
MW

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by lib_yamanakako | 2015-04-12 20:33 | 雑記

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