山中湖情報創造館スタッフブログ

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お久しぶりです

2か月ぶりの投稿とか、なんだか寂しいブログですね。これからもう少し更新頻度を上げていきたいと思います。

さてまたアイスランドサガの話です。相変わらず読んでます。今度は日本語で読んでみました。呪文みたいなカタカナ語の固有名詞との格闘にはなるのですが、それでも1000年代前後の北欧のセンスがかなりよく再現されたではないかと思います。この物語たちはやはり魅力的。
まず『ギスリのサガ』。これは優秀である反面どこまでも不運な男ギスリの話です。勇敢で賢く、まっすぐな性格の歌人ですが、追放者の身になってしまう。その悲劇的ともいえる生涯をユーモアも混ぜて大げさなく描く物語はなかなか読みごたえはありました。

次に「鉄釘」ヘルギとその息子ビャルにが主人公を務める『ヴァープナフィヨルドのサガ』と、(半分読んだところ)ヘルギ・ドロプラウガルソンが主役の『ドロプラウグの息子たちのサガ』。これは実は同地域、同時代のサガです。そのため登場人物もある程度かぶっています。例えば、「鉄釘」ヘルギの娘は『ドロプラウグの息子たちのサガ』の登場人物と結婚していますし、「鉄釘」ヘルギと争ったゲイティルという男はもう片方の話でヘルギ・ドロプラウガルソンを支援します。狭い地域の実在した人物を登場させると、こういう面白いところが生じやすいということでしょう。
ちなみに、ヘルギというのは現代でもアイスランドにおいてよくある名前です。他も同名の登場人物が多くやや紛らわしいのですが、そういうものです。『ドロプラウグの息子たちのサガ』にドロプラウグという女性は二人もいますし・・・

ところが、日本の漫画『ヴィンランド・サガ』の漫画家幸村誠さんはおそらく『ドロプラウグの息子たちのサガ』を読んだでしょう。それぞれの役や関係が多少変えられたとはいえ、女奴隷のアルネイズル、地主のケティルや、オルマルといった名前は、漫画を読んだなら見覚えはあるでしょう・・・

最期に「鉄釘」ヘルギという男についてですが、こんな傲慢で貪欲で頑固者を主人公に立たせるとは。彼の友人、後敵のゲイティルの方がよっぽど良い人風に描写されています。アイスランドのサガの他の主人公たちも善人と言い切れる人は少ないものの、これほどのやつが主役だとかえって新鮮です。


Olle Berg

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by lib_yamanakako | 2015-02-24 17:36 | 本の紹介

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